A to Z

なにができる? 若狭三方五湖ワーケーションA to Z

若狭三方五湖周辺は、70年ほど前から宿泊、飲食、お土産の販売といった観光産業で賑わってきました。特に夏の海水浴シーズンには関西や中京方面からのファミリー層を中心に多くの人たちが訪れ、人気がありました。50年前には今でもこの地域を代表する観光施設となっている「レインボーライン」の開通や冬の味覚「ふぐ」の養殖成功により、年間を通じて楽しんでいただける観光地となりました。まさに日本の高度経済成長期と共にこの地域も発展してきたといえます。

そうした右肩上がりの時代を経て現在、この地の観光地はこれまでの感覚や常識を見直し、新たな旅のスタイルに対応したり、これまでとは違った発想での空間創りにチャレンジする必要性に迫られています。その一つが「ワーケーション」というスタイルです。観光庁が示すワーケーションには「福利厚生型」「地域課題解決型」「合宿型」「サテライトオフィス型」等、さまざまな形態が示されていますが、この地域では何ができるのか?何を求められているか?何を提供すべきなのか?ということをしっかりと考え、ワーケーション目的で訪れてくださった方々にとって価値のある、この土地ならではの過ごし方を提供させていただけるように考えております。

新しい概念であり、まだまだ試行錯誤の途中です。完成形ではございませんが、ニーズを把握しながら、現在可能なメニューを取り揃えて、参加していただく方々の期待にお応えできるような体制づくりも進めております。

生まれたてで発展途上の「若狭三方五湖ワーケーション」ではありますが、赤子のような生命力、可能性に溢れています。この地で、共に「命」「生きる」を感じられるメニューをA to Z形式でまとめまていますので、参考にしていただければ幸いです。

【A】アウトドアスポーツ
「湖」「海」「山」「川」、自然に恵まれたこの地域で、自分達の想いと体力だけで楽しむ自然に優しいアウトドアスポーツを仕事の合間に交えてみるのはどうでしょうか?勝敗やタイムを競うスポーツでは無く、仲間とともに汗をかき、励まし合い、皆で成し遂げる達成感を感じる瞬間を味わえます!
【B】 ボート体験
三方五湖では「ボート競技」がとても盛んに行われています。この地域の中学校、高校ではボート部がとても人気があり、特に高校は全国優勝の常連となっています。ボート競技の魅力はチーム一体となって、1つの船を動かす一体感です。漕ぎ手の意識、呼吸、動きが合わさったときに船がグッと動く感覚は病みつきになります。仕事でも大切な「チームビルディング」を育むことができます。
【C】 サイクリング
三方五湖周辺には距離が違う3つのサイクリングコースがあります。(10km・21km・34km)ご自身の体力に合わせてコースをお選び頂けます。また、電動アシスト自転車もご用意しております。三方五湖の自然の魅力と湖周辺の生活・文化を味わいながらサイクリングならではの爽快感を味わってみてはどうでしょうか?
【D】 電池推進船
原子力発電所立地地域なのでこの周辺ではエネルギーのことに関してとても熱心です。2023年春には、再生可能エネルギーである電気を活用した遊覧船が走り出します。この自然に優しい遊覧船で三方五湖の自然を楽しみながら、未来の乗り物を実際に体感してみてはどうでしょうか?この地域の住民の、エネルギーとの寄り添い方に触れることもできます。
【E】 教育
この地域には3つの中学校と1つの高校があります。少子高齢化が進む中でこの地域でしかできない教育とは何なのか?と、模索中です。教育は子どもたちの未来であり、地域の未来でもあります。この地域の子どもたちの教区共に考え、共に提案するワークショップを行いませんか?チーム全体の課題解決能力がグッとあがるかもしれません。
【F】 家族
「家族のようなお付き合い」が出来る人々と出会えるチャンスがこの地域にはたくさんあります。「民宿泊」「民泊」「体験」をすることでより人と密接に関われるので、普段の旅行では得ることの出来ない温かい人間関係を形成することも出来ます。第2の故郷をこの地で見つけてみてはいかがでしょうか?
【G】 がんばる地域
縄文時代から続くこの地の文化と生活。この地域独自の地形・気候が豊かな生活環境を形成してきました。この地域の生活環境を持続可能なものとして後世にも繋いでいきたい。そのために地域住民が一丸となって活動をしています。地元住民と共に持続可能な「この地の幸せ」を探求、再構築してみませんか?
【H】 辺鄙な地域
都会から訪れるには交通の便もあまりよくない辺鄙な地域かもしれません。しかし、都心から離れていることで生まれた独自の奥深い文化・歴史・風習、自然があります。全く違う環境に身を置くことで心からリフレッシュして頂ければと思います。普段思いもしないようなアイディアが思いつくかもしれませんよ!
【I】 イベントスタッフ
思い切って普段とは全く違う活動をしてみませんか?この地域では豊かな自然を活用してたくさんのスポーツイベントが開催されています。全国からたくさんの方にこの地にお集まりいただき、自然・スポーツを楽しんで頂いています。楽しむ側として参加ももちろんできますが、楽しんでもらう側として参加することもできます。この地に住まう人と「おもてなしの心」を育みませんか?
【J】 縄文文化
この地域には縄文文化と大変縁があり、縄文のタイムカプセルと称される鳥浜貝塚遺跡もあります。縄文文化のもつ共生と循環をこの地域で体験することで、環境を守り、未来につなげていくきっかけにしてみませんか?若狭三方縄文博物館では貴重な展示物を見ることができます。敷地内には竪穴式住居もあり、実際に見学することも可能です!
【K】 カヤックツアー
水質・深さの違う5つの湖をもつ「三方五湖」。入り組んだリアス海岸が続く「若狭湾」。他ではあまり見ることのできない自然がたくさんあります。カヤックを使ってこれらの恵まれた自然を満喫してみませんか?道のない水面を自分の手で自由に進むことで見えてくる新たな風景があなたの心を癒やしてくれるはず。
【L】 LGBTQ
性的マイノリティの方を含め、すべての人に平等な居場所、そして生き生きと活躍できる共生社会が必要とされています。地元の高校でもジェンダーレス制服が導入されるなど少しずつ相互理解の気運が高まってきています。三方五湖の観光施設「レインボーライン」を起点に、すべての方に気楽に寛いでいただける空間ができれば・・・。あなたも一緒に活動してみませんか?
【M】 三方五湖
名前の通り5つの湖から形成される「三方五湖」。それぞれ個性があります。奇跡の湖と称される「水月湖」。たたき網漁(伝統漁法)が継承される「三方湖」。野鳥の楽園である「菅湖」。ボート競技が盛んな「久々子湖」。風情あふれる漁師村が広がる「日向湖」。コンパクトな空間に、変化に富んだ湖がギュッと詰まった「三方五湖」を探索してみませんか?
【N】 年縞博物館
年縞とは、はるか昔から湖に沈んでいる堆積物のことです。この堆積物の層を調べることで、年代を測定することができます。水月湖の年縞は考古学や地質学における「世界標準のものさし」として世界中から注目を集めています。水月湖の湖底に眠る7万年分の歴史のロマンに思いを馳せてみませんか?年縞博物館もオススメです!
【O】 お風呂or温泉
三方温泉きららの湯はたくさんの人から愛されている入浴施設です。少ししょっぱい強塩泉の天然温泉で日頃の疲れを存分に癒やしてください。露天風呂を見上げると自然豊かな三方の四季が広がります。広い畳の休憩室が利用できますのでお風呂で疲れをとった後にテレワーク、という使い方もできます♪
【P】 人
この地域の魅力はなんといっても人の温かみ!異なる地域に住まう人々のあたたかい心に触れてみませんか?今抱えている問題や悩みが解消され、新たな発想やアイデアが生まれるかもしれません。思い切って、見ず知らずの人に甘えてみることで新たな未来の自分に出会えるかも!
【Q】 クエスト(自己探求)
自然に恵まれたこの空間をご自身に合わせて是非ともご活用ください。仕事に没頭するのも良いかもしれませんが、仕事から離れ、一人の時間を過ごし、ご自分と向き合ってみることもできます。普段の忙しい生活から離れ、ゆっくりできる環境に身を置くことで、新しい自分、そしてこれからの生き方が見えてくるかもしれません。
【R】 レインボーライン
50年前に「この地の宝に!」と建造されたレインボーライン。「三方五湖」の5つの湖の青に加え、「空」「若狭湾」の青を 足して「7つの青」に因んで「レインボーライン」と名付けられました。山頂からの景色に歓声をあげたくなること間違いなし!この環境を活用し、どのように地域の活性化を実現するのか?一緒に考えてみませんか?
【S】 社会貢献活動
地方ではもはや当たり前になってしまっている「少子高齢化」「後継者不足」「人材不足」の状況。この数々の問題をどうやったら解決できるのか、地域住民みんなで考えています。そんな私達に必要なのが、この地域に普段住んでいない方のアイディアです。この地域を起点に日本中の地方で取り沙汰されている問題を共に考えてみませんか?
【T】 トレッキング
この地域の山には、自動車社会が広がる以前に使われていた古道がたくさん存在します。古道を歩きながら、健康的に体を動かすことはもちろんの事、昔の人達が「何を思い」「何を身に纏い」「どのようなメンバー」でこの古道を歩いていたのかを想像しながら歩いてみませんか?歴史を足で味わってみてください!
【U】 うなぎ捕りツアー
三方五湖の伝統漁法の一つである「うなぎ筒漁」で、湖底に潜むうなぎを捕るツアーに参加してみませんか?今では大変貴重な天然うなぎを自分の手で獲って食べることができます。また、このうなぎ筒漁は三方五湖に昔から伝わる持続可能な漁法であるということでも知られています。「持続可能」がビジネスのキーワードになっている現在、ヒントをこの伝統漁法から探してみませんか?
【V】 ビジョン
この地を舞台に、人としての幸せを探求してみませんか?この地に伝わる文化・風習を学びつつ、次世代に何を繋ぎ、何を幸せと感じて生きていくべきなのか?多種多様な人が集まり、多種多様な考えの中から導き出す「幸せのカタチ」。「この地域の考える幸せのカタチ」を題材に、地元住民と共に考えてみませんか?
【W】 仕事
どんな仕事も、元を辿れば人の困りごとを解消するために生まれた活動のはずです。この地域の問題を解決することでそんな仕事の原点に立ち返ってみるのはどうでしょうか?サービスを提供する人も、受け取る人もみんな笑顔になる、そんな仕事をこの地域でもっとたくさん作ってみませんか?あなたの今までの仕事での経験、知恵、アイディアを必要としている人がいます!
【X】 交わる
地方に住む人と、都会に住む人、若い人からご年配の人まで、いろいろな人々がいろいろな知恵・アイデア・経験を持ち寄り、 いろいろなお話をする事が、各個人にとって何よりも大切だと考えています。お腹を抱えて笑う冗談から、ちょっとホロリとしてしまう真面目な話などなど・・・。気を使わず好きな事をお話できる交流の場を提供したいと考えています。
【Y】 酔うもよし
この地域には2つの酒造所が存在し、地元民から愛されています。(若狭町にある「鳥浜酒造」。美浜町にある「三宅酒造」)2つの酒造とも若狭が誇る「美味しい水」と「美味しいお米」をベースに醸造されています。何代にも繋がる酒造所を見学するとともに、美味しいお酒に舌鼓をうってみませんか?ほろ酔い気分で仲間と語り合うもよし!
【Z】 空間
私達は「人にとって幸せな空間の創造」を目指しています。この地域だから出来ること、成し遂げたいこと、そして、この地域が好きだから守りたいこと。この地域の方々の愛する幸せな空間をこの地に確立し、後世へも引き継いでいく。そんな空間創りを一緒に行いませんか?他地域にも提唱できるモデルになるかもしれません。